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2011年8月14日

「つるかめ助産院」小川糸

つるかめ助産院

大概のことは何とかなりそう、と思える一冊。
っていうのも、タイトルは助産院、描かれるテーマは出産。本の表紙は海辺
これでだいたいの中身の予想はでき、それを裏切らない展開。

私は「食堂かたつむり」よりなんだか感動した。

私は分娩のとき、あまりの痛さに「2人目はない」と固く誓っていたのですが、この本を読んでいると、妊婦時代のいろんな気持ちを思い出して、なんて貴重な時間だったのだろう、と浸りっぱなし。涙しっぱなし。あげくの果てには「もう一度妊娠するのもいいなあ」と思ったのでした。

なんといっても1人目の妊娠は誰もが初めてのことですから、自分の体の変化に驚きの連続で、そんな変化と向き合いながら生活のリズムを整えて体の声に耳をかたむけて自分を空っぽにするという、宗教めいたことも真面目にやっちゃうし。母親になるという自覚が少しずつ芽生えて、家族との絆を認識するプロセスも大事だし、最後はすっかり神がかりの境地で、

赤ちゃんと神様に自分の肉体を明け渡して
「さあ、どうぞ、この体を使って降りておいで」
っていうイタコさんのような気持ちになったっけな。

日々の辛いこと、大変なこと、いろいろあるけれど、
すべての人がそんな神秘的な生命力によって生まれてきたことを思うと、
細かいことは気にせずおおらかになれそうな気がするのです。
と思った一冊でした。



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